建物の外壁材(タイルやモルタルなど)が風雨や地震などの外的要因によって劣化すると、躯体から剥離、落下して重大な事故を引き起こしたり、雨漏りの原因にもなります。
赤外線調査では、赤外線サーモグラフィ装置を用いて外壁の温度差を解析し、それによって外壁の異常箇所を判断します。
安全 | サーモグラフィーを用いた赤外線外壁調査なら、地上からカメラで撮影するだけなので、事故のリスクはほとんどありません。 |
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高精度 | BIGでは全国各地の拠点で撮影した赤外線画像を、本部にて一極集中解析しております。解析チームは年間数百の案件を処理するため、その経験によって非常に高い精度での分析が可能となっています。 |
低コスト | 足場の設置がいらない為、安全対策費が抑えられる他、一度に広い面を調査するため短期間で終了します。 人件費も少なくて済むので、足場を組んだり高所打診を行う方法よりも、最大で75%ものコストダウンが可能です。 |
※赤外線外壁調査は各種修繕・基本計画前の、外壁の浮き・剥離等数量判定にも有効です。
※お客様の希望にあわせて、足場やゴンドラを用いた打診調査にも対応いたします。
※建物により赤外線と打診を分けて行う事も可能です。
赤外線調査は、建築基準法第12条、特殊建築物の定期報告に対応しております。
赤外線を用いた外壁診断方法は、国土交通省の
診断指針に「赤外線診断法」として記載されています
事前調査・計画から納品までは、日曜を除く14営業日程度の日数をいただいております。現地調査については、物件の規模にもよりますが、1~3日での調査が可能です。
※ただし、天候によって撮影が延期になることもございます。
赤外線サーモグラフィーを使用して、建物から放射される赤外線エネルギーを感知します。感知した赤外線エネルギーを電気信号に変換し熱分布画像(写真右)として表されます。
赤外線エネルギーの大きさは熱エネルギーに比例する特性から、赤外線エネルギーの強弱が温度分布され、建物の異常個所が分かります。 外壁やタイルの浮きや剥がれ、劣化の状況を赤外線の特性を使用して調査します。(下図)
手の届かないところや、目に見えない所まで調査でき、さらに、一度に広い面を調査することができます。
撮影した画像を解析ソフトで処理すると、外壁の剥離、浮き、ひび割れ等の劣化箇所が度合いによって
紫(低温)→紺→青→緑→黄色→赤→白(高温)
で表示されます。
画像解析は、建築の知識、材料、構造及び工法や、建築物周辺の状況などを考慮して、熱画像の現象を的確に解析する技術が重要となり、専門的で熟練した技術が必要となります。
解析技術に差が出る場合があるので、安価でも精度の低い調査では、外壁の異常部を抽出することが出来ず、剥落の危険性が常に付きまとうことになってしまいます。
建物センターBIGでは精度の高い調査をするためにも、社内・社外でのトレーニング・研修などで多くの建物の撮影、解析をおこない技術力向上に努めております。
FLIR製(世界シェア60%以上のメーカー)の最高ランクの機種です。BIGは外壁調査用のサーモグラフィをすべて同機種で揃えております。
メーカー | FLIR(米国) |
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型番 | SC620 |
検出方式 | 非冷却マイクロボロメーター |
最小温度分解能 | 0.04℃(@30度) |
検出波長 | 7.5~13μm |
有効画素数 | 640×480ピクセル |
空間分解能 | 0.65mrad※標準レンズ時 |
視野角 | 24°(H)×18°(V)※標準レンズ時 |
12°(H)×9°(V)※望遠レンズ時 | |
可視カメラ | 320万画素(ランプ付) |
ノイズリダクション | OFF |
※戸建住宅の場合には小型サーモグラフィとなります。